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Vol002, フィリピンでのドローンによる空撮について(法律編)
更新日:2020年6月9日
フィリピンはドローンの飛行に比較的おおらかな国です。
日本は、関係する法律が多く、特に都心ではまず無許可で飛ばせるところがありません。
一方、フィリピンでは、日本で言う航空法に該当するものでなければ、事前登録無しで特別な許可無く飛行が可能です。
この辺を仕切っているのはCAAP(フィリピン民間航空局)です。
ちなみにフィリピンでドローンは公式に「RPA, Remotely Piloted Aircraft」と呼ばれます。
フィリピンでの規制を見てみましょう。

参考URL
https://uavcoach.com/drone-laws-in-philippines/
General Rules for Flying a Drone in the Philippines
フィリピンでのドローンの飛行に関する一般規則
Based on our research and interpretation of the laws, here are the most important rules to know for flying a drone in the Philippines.
To fly a drone for commercial purposes, or to fly a drone that weighs 7 kilograms (15 pounds) or more, you must obtain a certificate from the CAAP. See the section below for more information.
商用目的でドローンを飛行させる場合、または重量が7キログラム(15ポンド)以上のドローンを飛行させるには、CAAPから証明書を取得する必要があります。詳細については、以下のセクションを参照してください。
Only fly during the day and in good weather.
天気の良い日中に飛行させること
Do not let the drone outside of your visual line of sight.
目視外飛行の禁止
Do not fly over populated areas, such as schools or marketplaces.
学校や市場などの人口密集地域の飛行禁止
Do not fly higher than 400 feet above ground level.
地上400フィート(122m)以上の高度での飛行禁止
Do not closer than 30 meters (98 feet) from persons not involved with the drone’s operation.
第三者の30m以内飛行の禁止
Do not fly closer than 10 kilometers (6 miles) from airports.
空港から10キロメートル(6マイル)以内の飛行禁止
Do not fly near emergencies, such as fires.
火事などの緊急事態の近くでの飛行禁止
となっております。
冒頭、「”商用であること”と”7キロ以上”である場合を除いて」と表現されています。
日本では、商用だろうが趣味だろうが、法律で駄目なものは駄目ですよね。 フィリピンでは用途が商用か趣味かがまず問われます。
商用の場合にはCAAPのライセンスを取得すれば趣味と同じルールで飛行する事が出来ます。 私はCAAPのライセンスを取得しておりますが、この話はまた機会があればしたいと思います。
7キロを超える重量のドローンについては、私は経験が無いので、どのような手続きになるか具体的にはわかりません。※もしご存知の方が居たら教えてください。

これらを見て、ドローンの飛行経験がある方や詳しい方は、ほぼ日本と同等だと感じるかもしれませんが、具体的に数値(距離など)で禁止されているのは、飛行高度と第三者と空港距離のみです。 まぁ、こういうのは曖昧だからこそ色々運用のやりがいがあると思いますので、あまり突っ込んで書く必要も無いでしょう(笑)
例えば「人口密集地」と言うのは、日本では国土地理院が指定した人口密集地域(所謂DID)と地図まで確認出来ますが、フィリピンはその辺が曖昧。 曖昧故にフライトでは気を使わなければ、現場の警察官などに突っ込まれる危険性もあります。
そして悪意のある者からすると、外国人の撮影者などは絶好のカモですから、要注意です。
もし、あなたがフィリピン通で、英語、タガログ語、ビサヤ語が使えるなら何も心配ありません。 トラブルになってもきっと自力で解決出来るはずです。
ドローンに関するスキルがあっても、英語も何も話せない場合は、やはりそれなりのリスクを感じます。
私は英語やタガログ語を少々使う事が出来ますが、それでも怖いのでCAAPライセンスの他、日本のライセンスも英訳して持参しております。
もちろん日本のライセンス自体、フィリピンでは無効ですが、これは私の「気構え」を示す道具とするためです。
少し厳し目の事を書きましたが、フィリピンは空撮天国です! さぁ、青い海、青い空で自由にフライトを楽しみましょう♪

※空撮ツアー主催の宣伝ではございません(笑)